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世界史猛特訓 第 79 号 バックナンバー配送バージョン
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もくじ
1------本文
2------カッコ抜き問題
3------一問一答
4------ご案内
5------連絡先など
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1本文
明清の文化
明清の時代を通じ、元代にはおろそかにされた伝統文化が継承発展した。ま
た、実用的で実践的な庶民的文化も発展し、西洋文化の流入なども加わって文
化水準が大きく向上した。
明は征服王朝からの独立を果たし、中国の伝統の継承と朱子学による思想統
一を目指した。永楽帝時代には『四書大全』や『五経大全』といった書物が記
され、科挙の教科書として官僚志望の者に広く読まれた。また、中国最大の百
科事典である『永楽大典』もつくられ、学術分野に国家的な保護が加えられた
。
清の時代には、中国在来の文化が保護奨励され、諸皇帝が多数の学者を動員
して各種書籍の編纂事業が推進された。康煕帝の時代に『康煕字典』という漢
字辞典が完成したし、康煕帝の時代から編纂が始まった類書集『古今図書集成
』は雍正帝時代に完成、乾隆帝時代には古典図書の集大成的な書物である『四
庫全書』が編纂された。また、清は多くの異民族を支配していたため、語族の
言語を対照する対照辞典として『五体清文鑑』が作られた。
明清の時代を通じて朱子学が官学とされ、思想統一の要として多くの注釈書
が科挙の参考書として出版された。しかし、これらは形式化し、明の中期から
は実践と実用を重視した方向へと変革も試みられるようになった。その筆頭が
王守仁が大成した陽明学で、知行合一説が唱えられた。
明末以降、四書五経の文献学的考証的解釈を行う考証学という学問があらわ
れた。これは古典文献に確実な典拠を与えようとしたものであったが、反清的
な内容のものは排斥された。黄宗義は考証学のの祖として『明夷待訪録』とい
う書物を記しているが、書名からも分かるように思想内容が反清的であったた
めに迫害された。顧炎武は『日知録』という考証学の本を出して、中国の古典
文学の整理や体系化を試みた。古典を探求する考証学は懐古的な思想を生んだ
が、新文化の創造にはあまり貢献しなかった。乾隆帝以後は救世済民的な公羊
学という儒学学派も出現した。
その他の書物として、明の時代に書かれた実学に関するものが多く残ってい
る。徐光啓が総合的な農業技術をまとめた『農政全書』、李時珍が書いた薬学
書『本草綱目』、宋応星が書いた産業技術の図解解説書『天工開物』などであ
る。また、徐光啓はアダム=シャールとともに西洋暦法による暦による『崇禎
暦書』も記した。
明清の時代には長江流域の諸都市が著しく発展し、庭園や書画骨董といった
上流階級のたしなみが官僚や大地主の間に広がった。また、宋の時代から続く
南宋画と北宋画の系統も、完成の域に達していた。庶民の文学も発展し、四大
奇書とよばれる『水滸伝』『三国志演義』『西遊記』『金瓶梅』を中心に、庶
民に広く好まれた。清の時代になると、『紅楼夢』や『聊斎志異』『儒林外史
』といった小説も書かれた。
陶磁器分野では、染付や赤絵といった青磁に変わる新しい様式が景徳鎮を中
心に広がり、流行となっていった。
宣教師の活動
明清には、西洋から多数の宣教師布教活動に訪れた。特に、イエズス会の宣
教師がポルトガルやスペインの商人に同行して中国に渡ってくる例が多かった
。宣教師のもたらす西欧の科学技術や文化の紹介が宮廷で重用され、17世紀に
入ると北京を中心に布教が行われた。布教にあたってイエズス会士は中国の風
俗や伝統文化に配慮し、中国的な祖先崇拝の形態である典礼を取り入れるなど
したため、信者の数は着実に増加した。
しかし、イエズス会の布教方法は中国の伝統的な典礼を容認利用してのキリ
スト教の普及であったため、後に清に布教に訪れたドミニコ会やフランチェス
コ会の宣教師達と布教方法をめぐって争いが起こった。典礼問題である。1704
年、ローマ教皇が典礼を認めるイエズス会の布教方法を禁止したが、康煕帝は
イエズス会以外のキリスト教布教を禁止し、さらに雍正帝はキリスト教の全面
布教禁止に踏み切ったため、以後中国でのキリスト教は衰退した。
キリスト教は事実上追放されたものの、西洋との文化的交流は中国に大きな
文化的成果をもたらした。イエズス会宣教師であったマテオ=リッチは世界地
図『坤輿万国全図』や数学書『幾何原本』を献上した。アダム=シャールは太
陽暦に関する書物を『崇禎暦書』として中国語訳した。フェルビーストは世界
地図『坤輿全図』を皇帝に献上した。レジウスとブーヴェは『皇輿全覧図』と
いう中国の実測図を作成した。カスティリオーネはバロック式の庭園である円
明園を造園したが、後に列強の侵略過程で破壊略奪され、現在はその廃墟が残
っている。
一方、中国文化も西洋に紹介され、宋学(朱子学)はヴォルテールやライプ
ニッツといった思想家に影響を与えた。また、科挙の制度がイギリスやフラン
スの官吏採用試験の参考にされた。庭園や装飾の分野でも中国的趣味が西洋で
流行するなど、この時代の交流は双方向的であった。
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2カッコ抜き
明清の文化
明清の時代を通じ、元代にはおろそかにされた伝統文化が継承発展した。ま
た、実用的で実践的な庶民的文化も発展し、西洋文化の流入なども加わって文
化水準が大きく向上した。
明は征服王朝からの独立を果たし、中国の伝統の継承と( 1 )学による
思想統一を目指した。永楽帝時代には『( 2 )』や『( 3 )』といっ
た書物が記され、科挙の教科書として官僚志望の者に広く読まれた。また、中
国最大の百科事典である『( 4 )』もつくられ、学術分野に国家的な保護
が加えられた。
清の時代には、中国在来の文化が保護奨励され、諸皇帝が多数の学者を動員
して各種書籍の編纂事業が推進された。康煕帝の時代に『( 5 )』という
漢字辞典が完成したし、康煕帝の時代から編纂が始まった類書集『( 6 )
』は雍正帝時代に完成、乾隆帝時代には古典図書の集大成的な書物である
『( 7 )』が編纂された。また、清は多くの異民族を支配していたため、
語族の言語を対照する対照辞典として『五体清文鑑』が作られた。
明清の時代を通じて朱子学が官学とされ、思想統一の要として多くの注釈書
が科挙の参考書として出版された。しかし、これらは形式化し、明の中期から
は実践と実用を重視した方向へと変革も試みられるようになった。その筆頭が
王守仁が大成した( 8 )学で、知行合一説が唱えられた。
明末以降、四書五経の文献学的考証的解釈を行う考証学という学問があらわ
れた。これは古典文献に確実な典拠を与えようとしたものであったが、反清的
な内容のものは排斥された。黄宗義は考証学のの祖として『明夷待訪録』とい
う書物を記しているが、書名からも分かるように思想内容が反清的であったた
めに迫害された。顧炎武は『日知録』という考証学の本を出して、中国の古典
文学の整理や体系化を試みた。古典を探求する考証学は懐古的な思想を生んだ
が、新文化の創造にはあまり貢献しなかった。乾隆帝以後は救世済民的な公羊
学という儒学学派も出現した。
その他の書物として、明の時代に書かれた実学に関するものが多く残ってい
る。徐光啓が総合的な農業技術をまとめた『( 9 )』、李時珍が書いた薬
学書『( 10 )』、宋応星が書いた産業技術の図解解説書『( 11 )』な
どである。また、徐光啓はアダム=シャールとともに西洋暦法による暦による
『( 12 )』も記した。
明清の時代には長江流域の諸都市が著しく発展し、庭園や書画骨董といった
上流階級のたしなみが官僚や大地主の間に広がった。また、宋の時代から続く
南宋画と北宋画の系統も、完成の域に達していた。庶民の文学も発展し、四大
奇書とよばれる『( 13 )』『( 14 )』『( 15 )』『( 16 )』
を中心に、庶民に広く好まれた。清の時代になると、『( 17 )』や『聊斎
志異』『( 18 )』といった小説も書かれた。
陶磁器分野では、染付や赤絵といった青磁に変わる新しい様式が景徳鎮を中
心に広がり、流行となっていった。
宣教師の活動
明清には、西洋から多数の宣教師布教活動に訪れた。特に、( 19 )会の
宣教師がポルトガルやスペインの商人に同行して中国に渡ってくる例が多かっ
た。宣教師のもたらす西欧の科学技術や文化の紹介が宮廷で重用され、17世紀
に入ると北京を中心に布教が行われた。布教にあたってイエズス会士は中国の
風俗や伝統文化に配慮し、中国的な祖先崇拝の形態である典礼を取り入れるな
どしたため、信者の数は着実に増加した。
しかし、イエズス会の布教方法は中国の伝統的な( 20 )を容認利用して
のキリスト教の普及であったため、後に清に布教に訪れたドミニコ会やフラン
チェスコ会の宣教師達と布教方法をめぐって争いが起こった。( 20 )問題
である。1704年、ローマ教皇が典礼を認めるイエズス会の布教方法を禁止した
が、康煕帝はイエズス会以外のキリスト教布教を禁止し、さらに雍正帝はキリ
スト教の全面布教禁止に踏み切ったため、以後中国でのキリスト教は衰退した
。
キリスト教は事実上追放されたものの、西洋との文化的交流は中国に大きな
文化的成果をもたらした。イエズス会宣教師であったマテオ=リッチは世界地
図『( 21 )』や数学書『幾何原本』を献上した。アダム=シャールは太陽
暦に関する書物を『( 12 )』として中国語訳した。フェルビーストは世界
地図『坤輿全図』を皇帝に献上した。レジウスとブーヴェは『皇輿全覧図』と
いう中国の実測図を作成した。カスティリオーネはバロック式の庭園である
( 22 )を造園したが、後に列強の侵略過程で破壊略奪され、現在はその廃
墟が残っている。
一方、中国文化も西洋に紹介され、宋学(朱子学)はヴォルテールやライプ
ニッツといった思想家に影響を与えた。また、科挙の制度がイギリスやフラン
スの官吏採用試験の参考にされた。庭園や装飾の分野でも中国的趣味が西洋で
流行するなど、この時代の交流は双方向的であった。
解答
1:朱子 2・3:四書大全/五経大全(順不同) 4:永楽大典
5:康煕字典 6:古今図書集成 7:四庫全書 8:陽明
9:農政全書 10:本草綱目 11:天工開物 12:崇禎暦書
13・14・15・16:水滸伝/三国志演義/西遊記/金瓶梅(順不同)
17・18:紅楼夢/儒林外史 19:イエズス 20:典礼
21:坤輿万国全図 22:円明園
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3一問一答
1:四書大全・五経大全は何帝の時に作られたか
2:農政全書の著者は誰か
3:本草綱目の著者は誰か
4:天工開物の著者は誰か
5:崇禎暦書を中国語訳したイエズス会の宣教師は誰か
6:景徳鎮で盛んとなった、うわぐすりで文様を描いた陶器を何というか
7:円明園を建築した宣教師は誰か
解答
1:永楽帝
2:徐光啓
3:李時珍
4:宋応星
5:アダム=シャール
6:赤絵
7:カスティリオーネ
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