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世界史猛特訓 第 75 号 バックナンバー配送バージョン
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もくじ
1------本文
2------カッコ抜き問題
3------一問一答
4------ご案内
5------連絡先など
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1本文
新しい政治思想
近世、政治思想も様々に発展した。オランダのグロティウスは、国家は平等
という自然の法を説き、合理的な国際法の基礎付けを行って「国際法の父」と
呼ばれた。1609年に彼が発表した『海洋自由論』では、オランダの対外進出を
背景としてスペインに対抗する考え方を示し、30年戦争中の1625年には『戦争
と平和の法』を記して国家間のあり方を説いた。
また、絶対主義社会の最盛期、神と王とを結びつけた王権神授説が絶対主義
の政治理論として用いられていた。
一方、自然法に基づいて国家・政府の起源を合理的に説明するものとして、
社会契約論が出てきた。ホッブズは著書『リヴァイアサン』のなかで、自然状
態は無秩序で万人の万人に対する闘争の状態であるとし、安全と秩序を求める
ために人々が社会契約を結んで強大な国家を成立させていると説いた。こうし
てできた国家により社会状態が保たれるが、秩序の維持と引き替えに人民は自
然権を権力者に全面譲渡されるとし、ここでは絶対主義を擁護する姿勢がみら
れた。
ホッブズに続いたのが『市民政府二論』を著したロックである。彼は、自然
状態は自然権を持った理性的な人間によって構成されると定義し、自然権の衝
突と侵害を防ぐために人民と国家とが社会契約を結ぶと説いた。そうして実現
された社会状態の下では、国家は自然権の保障や回復を担い、それが怠られた
場合には国民に抵抗権や革命権が認められると考えた。ここでは、国家の起源
を自然権保障のための契約に求めた。この考え方はアメリカ独立革命にも影響
を与えた。
啓蒙思想
啓蒙思想とは、多方面の分野にまたがる学問的研究により、現実社会の不合
理や矛盾を批判した人々の思想の総称である。この時代のフランスでは絶対主
義が取られていたが、この状況を理性的にとらえると、人間の自由や平等、権
利といった新たな概念に矛盾が出るといった具合である。17世紀、学問は問題
点を指摘するにとどまっていたのに対し、18世紀になると実践的で具体的な改
革案を提示するにまで至った。
フランス人のモンテスキューはイギリスの議会政治を賞賛し、著書『法の精
神』では三権分立を説いた。
ヴォルテールは教会の権威に理性で対抗し、フリードリヒ2世やエカチェ
リーナ2世などの啓蒙君主とも交流があった。彼は『哲学書簡(イギリス通
信)』などの著書を記した。
ルソーはフランスの封建制について、『人間不平等起源論』のなかで「人間
は生まれながらにして鉄鎖に繋がれている」と説き、絶対主義批判を展開し
た。また、人民主権論に基づく社会契約を掲げて『社会契約論』を記して革命
を提唱し、フランス革命に大きな影響を与えた。このほか、著書に『エミー
ル』などがある。
こうした思想家達とは別に、フランスには百科全書派と言われる学派があっ
た。1752年に刊行が開始された『百科全書』には学問の成果が集大成され、そ
の編纂にはディドロやダランベールらが関わった。
経済学の発展
経済学は、自由な経済活動こそ効率的であるとの視点に立ち、国家が金銀獲
得のために経済を統制する重商主義に対して批判を加えた。
ケネーやテュルゴーは重農主義を主張した。彼らは、富の源泉は土地と農業
生産にあるとの立場に立ち、貿易差額よりも生産活動の発展を重視した。その
うえで、政治勢力の経済活動に対する介入や干渉を批判し、自由放任主義を主
張した。ケネーは『経済表』を記した。
その後、富の源泉を生産活動一般に求めたのが古典派経済学である。イギリ
スのアダム=スミスは『諸国民の富(国富論)』を著し、国民の生産労働こそ
が富の源泉であり、分業と商品の交換が生まれるとした。そして、経済活動の
自由放任を主張した。アダム=スミスは、古典派経済学の祖と言われる。イギ
リスのリカードは労働価値説を提唱し、著書『経済と課税の原理』の中で「商
品の価値はそれに注がれた労働の量で決まる」との論を展開した。
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2カッコ抜き
新しい政治思想
近世、政治思想も様々に発展した。オランダの( 1 )は、国家は平等と
いう自然の法を説き、合理的な国際法の基礎付けを行って「国際法の父」と呼
ばれた。1609年に彼が発表した『海洋自由論』では、オランダの対外進出を背
景としてスペインに対抗する考え方を示し、30年戦争中の1625年には
『( 2 )』を記して国家間のあり方を説いた。
また、絶対主義社会の最盛期、神と王とを結びつけた王権神授説が絶対主義
の政治理論として用いられていた。
一方、自然法に基づいて国家・政府の起源を合理的に説明するものとして、
( 3 )が出てきた。( 4 )は著書『リヴァイアサン』のなかで、自然
状態は無秩序で万人の万人に対する闘争の状態であるとし、安全と秩序を求め
るために人々が社会契約を結んで強大な国家を成立させていると説いた。こう
してできた国家により社会状態が保たれるが、秩序の維持と引き替えに人民は
自然権を権力者に全面譲渡されるとし、ここでは絶対主義を擁護する姿勢がみ
られた。
ホッブズに続いたのが『市民政府二論』を著した( 5 )である。彼は、
自然状態は自然権を持った理性的な人間によって構成されると定義し、自然権
の衝突と侵害を防ぐために人民と国家とが社会契約を結ぶと説いた。そうして
実現された社会状態の下では、国家は自然権の保障や回復を担い、それが怠ら
れた場合には国民に抵抗権や革命権が認められると考えた。ここでは、国家の
起源を自然権保障のための契約に求めた。この考え方はアメリカ独立革命にも
影響を与えた。
啓蒙思想
啓蒙思想とは、多方面の分野にまたがる学問的研究により、現実社会の不合
理や矛盾を批判した人々の思想の総称である。この時代のフランスでは絶対主
義が取られていたが、この状況を理性的にとらえると、人間の自由や平等、権
利といった新たな概念に矛盾が出るといった具合である。17世紀、学問は問題
点を指摘するにとどまっていたのに対し、18世紀になると実践的で具体的な改
革案を提示するにまで至った。
フランス人の( 6 )はイギリスの議会政治を賞賛し、著書『法の精神』
では三権分立を説いた。
( 7 )は教会の権威に理性で対抗し、フリードリヒ2世やエカチェリー
ナ2世などの啓蒙君主とも交流があった。彼は『哲学書簡(イギリス通信)』
などの著書を記した。
( 8 )はフランスの封建制について、『人間不平等起源論』のなかで
「人間は生まれながらにして鉄鎖に繋がれている」と説き、絶対主義批判を展
開した。また、人民主権論に基づく社会契約を掲げて『社会契約論』を記して
革命を提唱し、フランス革命に大きな影響を与えた。このほか、著書に『エ
ミール』などがある。
こうした思想家達とは別に、フランスには百科全書派と言われる学派があっ
た。1752年に刊行が開始された『百科全書』には学問の成果が集大成され、そ
の編纂には( 9 )や( 10 )らが関わった。
経済学の発展
経済学は、自由な経済活動こそ効率的であるとの視点に立ち、国家が金銀獲
得のために経済を統制する重商主義に対して批判を加えた。
( 11 )やテュルゴーは重農主義を主張した。彼らは、富の源泉は土地と
農業生産にあるとの立場に立ち、貿易差額よりも生産活動の発展を重視した。
そのうえで、政治勢力の経済活動に対する介入や干渉を批判し、自由放任主義
を主張した。( 11 )は『経済表』を記した。
その後、富の源泉を生産活動一般に求めたのが古典派経済学である。イギリ
スの( 12 )は『諸国民の富(国富論)』を著し、国民の生産労働こそが富
の源泉であり、分業と商品の交換が生まれるとした。そして、経済活動の自由
放任を主張した。( 12 )は、古典派経済学の祖と言われる。イギリスのリ
カードは労働価値説を提唱し、著書『経済と課税の原理』の中で「商品の価値
はそれに注がれた労働の量で決まる」との論を展開した。
解答
1:グロティウス 2:戦争と平和の法 3:社会契約論
4:ホッブズ 5:ロック 6:モンテスキュー
7:ヴォルテール 8:ルソー 9:ディドロ
10:ダランベール 11:ケネー 12:アダム=スミス
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3一問一答
1:ホッブズの社会契約説を説いた著書は何か
2:ロックが記した社会契約説に関する著書は何か
3:モンテスキューが三権分立を説いた著書は何か
4:ルソーが記したフランス社会の不平等を批判した著書は何か
5:ディドロやダランベールらの学派を何というか
6:アダム=スミスの主著は何か
7:ケネーの重農主義を記した著書は何か
解答
1:リヴァイアサン
2:市民政府二論(統治論二篇)
3:法の精神
4:人間不平等起源論
5:百科全書派
6:諸国民の富(国富論)
7:経済表
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