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世界史猛特訓 第 62 号 バックナンバー配送バージョン
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もくじ
1------本文
2------カッコ抜き問題
3------一問一答
4------ご案内
5------連絡先など
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1本文
絶対主義の成立
中世のヨーロッパ各国では王権は弱く、地方勢力が固有の権力を持つ分権的
な国家体制が続いたが、十字軍などを経てしだいに王権が強化されて中央集権
化が進んだ。また、宗教改革の流れを通じて教皇の力も弱まり、各国の国王は
自国の統治を自己の意思で行うことができるようになった。王権の強化によっ
て王は教会や聖職者を掌握し、それらが持っていた裁判権や貨幣鋳造権を奪っ
て集権化を進めた。しかし、貴族の免税などの特権は温存されたため、国王に
よる完全な絶対政治は実現しなかった。
絶対主義とは、王権の強化と中央集権化が推進された結果、国王が国の作用
を完全に支配する政治形態である。ルネサンス期に封建領主が没落したために
王権に対抗する力が弱まった一方、力を持ち始めた市民階級は国内治安の維持
や治安維持を求めて王を支持したため、しだいに王権が伸張して絶対主義が成
立した。
絶対主義のもとでは封建勢力は完全に王に従属し、王による特権の保護や年
金といった形で所得が保障された。そのため、諸侯の地位は国王の家臣として
の意味合いが強まった。また、市民階級は税を払うことで国王を財政的に支え
るかわりに、国内統一の恩恵を受けた。また、国王直属の官僚や常備軍が整備
され、他勢力の政治に対する干渉を許さない体制が築かれた。
このような絶対主義体制を作りあげるには、絶対君主の権力基盤を強化する
必要があった。そのため、直属の官僚による政治力と常備軍の整備による武力
がそろうことが絶対主義化の条件となった。しかし、これには多額の財政支出
が必要で、そのために王室は多くの金銀を必要としたから、ヨーロッパ各国は
重商主義政策をとって国庫の充実につとめた。重商主義政策のもとで、各国は
植民地を得て鉱山の採掘を行ったり、勢力圏とヨーロッパとの貿易で利益を得
たりした。しかし、重商主義は徹底した本国重視の商業政策であったから各国
は保護主義に走り、また、それを維持するための植民地獲得競争が激化したた
めに植民地抗争が発生した。重商主義の究極形はルイ14世のもとで財務長官コ
ルベールが行ったコルベール主義とよばれる政策で、彼は国庫充実のためにあ
らゆる策を行った。
財源の整備とともに、王権神授説という考え方があらわれて絶対主義を思想
的に支えた。王権神授説の先駆者ボダンは、『国家論』のなかで王権神授説を
理論的に擁護した。こうした考え方は、アンリ4世やジェームズ1世に影響を
与えた。また、ボシュエの思想はルイ14世に影響をあたえた。
絶対主義は、中世的な封建社会から近代社会へと移行する過渡期的な社会形
態であった。そのため、貴族の特権やギルド制などの封建社会的要素を残しつ
つ、中央集権国家の成立という近代的な要素も併せ持った。その社会には中世
の制度が残存していたから、農民は重い地代や封建的貢納に苦しみ、中小商工
業者はギルド支配の枠内に押し込まれた。しかし一方、国家の商工業が発展す
ることで近代的な資本主義生産様式が出現し、主権国家の成立もみられた。ま
た、こうした変化は国際関係にも新たな展開をもたらした。
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2カッコ抜き
絶対主義の成立
中世のヨーロッパ各国では王権は弱く、地方勢力が固有の権力を持つ分権的
な国家体制が続いたが、十字軍などを経てしだいに王権が強化されて中央集権
化が進んだ。また、宗教改革の流れを通じて教皇の力も弱まり、各国の国王は
自国の統治を自己の意思で行うことができるようになった。王権の強化によっ
て王は教会や聖職者を掌握し、それらが持っていた裁判権や貨幣鋳造権を奪っ
て集権化を進めた。しかし、貴族の免税などの特権は温存されたため、国王に
よる完全な絶対政治は実現しなかった。
絶対主義とは、王権の強化と中央集権化が推進された結果、国王が国の作用
を完全に支配する政治形態である。ルネサンス期に封建領主が没落したために
王権に対抗する力が弱まった一方、力を持ち始めた市民階級は国内治安の維持
や治安維持を求めて王を支持したため、しだいに王権が伸張して絶対主義が成
立した。
絶対主義のもとでは封建勢力は完全に王に従属し、王による特権の保護や年
金といった形で所得が保障された。そのため、諸侯の地位は国王の家臣として
の意味合いが強まった。また、市民階級は税を払うことで国王を財政的に支え
るかわりに、国内統一の恩恵を受けた。また、国王直属の( 1 )や
( 2 )が整備され、他勢力の政治に対する干渉を許さない体制が築かれ
た。
このような絶対主義体制を作りあげるには、絶対君主の権力基盤を強化する
必要があった。そのため、直属の官僚による政治力と常備軍の整備による武力
がそろうことが絶対主義化の条件となった。しかし、これには多額の財政支出
が必要で、そのために王室は多くの金銀を必要としたから、ヨーロッパ各国は
( 3 )政策をとって国庫の充実につとめた。( 3 )政策のもとで、各
国は植民地を得て鉱山の採掘を行ったり、勢力圏とヨーロッパとの貿易で利益
を得たりした。しかし、( 3 )は徹底した本国重視の商業政策であったか
ら各国は保護主義に走り、また、それを維持するための植民地獲得競争が激化
したために植民地抗争が発生した。( 3 )の究極形はルイ14世のもとで財
務長官( 4 )が行った( 4 )主義とよばれる政策で、彼は国庫充実の
ためにあらゆる策を行った。
財源の整備とともに、王権神授説という考え方があらわれて絶対主義を思想
的に支えた。王権神授説の先駆者ボダンは、『国家論』のなかで王権神授説を
理論的に擁護した。こうした考え方は、アンリ4世やジェームズ1世に影響を
与えた。また、ボシュエの思想はルイ14世に影響をあたえた。
絶対主義は、中世的な封建社会から近代社会へと移行する過渡期的な社会形
態であった。そのため、貴族の特権やギルド制などの封建社会的要素を残しつ
つ、中央集権国家の成立という近代的な要素も併せ持った。その社会には中世
の制度が残存していたから、農民は重い地代や封建的貢納に苦しみ、中小商工
業者はギルド支配の枠内に押し込まれた。しかし一方、国家の商工業が発展す
ることで近代的な資本主義生産様式が出現し、主権国家の成立もみられた。ま
た、こうした変化は国際関係にも新たな展開をもたらした。
解答
1:官僚 2:常備軍 3:重商主義 4:コルベール
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